2003年5月〜2003年12月 |
<48> Merry Christmas ! Frohe Weinachten! Buon Natale! Boze Narodzenia! メリークリスマス! 皆さんはどんなクリスマスを迎えましたか?私は海外の友人にカードを送り、受け取 り・・・としているうちにその日を迎えてしまいました。例年この時期大概ヨーロッ パで過ごしていたので、人々のクリスマスの大切さを肌で感じ、仏教徒でありながら 音楽を勉強してしまった(!)身として敬意を表しています。街のイルミネーション の華やかさは日本の方が上かも知れませんが、心のあり方が飾りに反映しているよう に思います。北半球は冬ですから、凍てつく寒さの中、耳も鼻も頬も真っ赤にしなが らクリスマスの市を覗くのもこれまた良い物です。・・・がしかし、その日私は日本 で朝から仕事してました〜!(あ〜ぁ!)と思いながら。7時に仕事を終え、トボト ボと帰ろうとしたら近くに仕事場の有る友人から電話。「お茶飲もう!」(きゃ〜、 クリスマス登場) わざわざ、出てきて下さったティタイムは何よりのクリスマスになり、帰り道、水曜 日レディースデイ¥1000の看板!そう映画館に遭遇。ご機嫌の私は最終上映時間 に間に合うのを確認して飛び込んだのでした。定員58人の小さな館ですが、僅かに 6〜7人のお客。そうだよね、イヴだもの。私にとっては何よりの数時間でした。 その前日、上大岡三越閉店セールで、ステキなアクセサリーを自分のプレゼントに ゴッソリ買った私は、完璧なクリスマスでした。 (2003.12.28) <47> 皆様、11/30の演奏会にはお忙しいところをお出でいただき誠にありがとうござ いました。 色々な方々が、感想を直接言いに来て下さいます。この曲がよかった、あの曲がよ かった・・・と。よかったと言って下さる曲はそれぞれの方によって皆違いますの で、結局プログラムの殆どが出てきます(笑)。なぜなら、人生観や価値観、それか らその日の心境、歌のキャリア、そんなことによってひとりずつ心に感じるものが違 うわけですから。私が感じて歌った様に受け取られて居られる方もいるでしょうし、 それにご自身の思いを加味して感じて居られる方も沢山居られます。感想を伺いなが ら「ああ、この曲に心が一致なさったんだ・・・」とか、「そういう技術が理解でき るようになられたんだ・・・」と、私の方も相手のお心が見て取れます。お気づきで しょうか? 演奏会10日程前から自分との様々な葛藤があり、それを抱えて演奏会に望むわけで すが、終えるとまた「さあ、今度はなにを歌おうか・・・」と産みの苦しみを忘れて 曲を捜してしまう辺り、『バカ』としか言い様もないでしょう。 演奏会前に学校以外のお仕事は変更させていただいて、静かに部屋で自分と向かい合 う時間を過ごし、その中で曲と自分を近づけます。その凛とした日々はかけがえのな いものです。こうした時間をもっと増やせないものか・・・。それが今の課題です。 そんな気持ちで迎えた当日朝、ニュース速報のテロップに「イラクで日本人が亡く なった」と流れました。言葉もない衝撃でした。アメリカとイラクの戦争の後始末で 何故日本人が故意に殺されなければならないのか・・・?私の心の中に無念な疑問が 渦を巻きました。その後の情報が次々に入ってきて事件が、やはり紛れもない事実だ と思い知らされたとき深い哀しみが心を覆いました。イラクの人達の幸せのために私 達は人やお金を投じているのに、戦争の犠牲になった人々に受け入れる余裕のないこ とに、そして反政府の人の憎しみのせいで、見えなくなってしまった人間の哀しさを感 じます。どの人の命も大切です。幸せを願っています。 今でも一筋の涙がこぼれます。 アンコールで金子みすずさんの詩、「星とたんぽぽ」と言う歌を歌いました。実は亡 くなった方への哀悼と、全てが大切、の思いを込めて歌わせていただいたのでした (2003.12.9) <46> 前回のこのコーナーで、カレンダーがどうの・・・、紅葉がこうの・・・、と言って みたものの季節感が具体的に自分に 入っていず、今週の寒さに震えてなおかつ耐えて、『!』やっと頭に閃いた。暖房使 えば良いんじゃないの!えっ?まだ使ってなかったの?、って?私室温音痴なんで す。元はと言えばこのマンション。完全防音の部屋なのです。 しかも若かりし頃、ワンルームでした。二重サッシは常に一定の温度で保たれ夏も冬 も快適でした。収入が増え同じマンションの広い間取りに移ったら防音部屋は一室、 他は普通のお部屋。20年振りに寒暖の変化に対応することとなりました。しかし、 あまりに久しぶり。自分がどの程度の寒さを感じたら暖房をつけたら良いのか、未だ に不明・・・。レッスンに来る生徒さんに、「先生んち、寒い〜」とこぼされます。 ホント、ごめんね。暖房完備してるのに「点ける」に思い至らない。オイルヒーター だって、ハロゲンヒーターだって有るんだから!え?有るなら使え!はいはい、使い ます。 さて、暖を取るには風邪をひけない大切な訳がある。あさってリサイタルです。よう やく曲の中身が豊かになりました。遅いよ〜と伴奏の方にご迷惑をおかけしながら何 とか見通しが付いてきました。直前は学校以外の仕事は全てお休みをいただきます。 ゆっくり仕事の疲れを癒し、自分の声と心と対面して過ごします。練習だけの日々な のに心が凛として緊張感に満ちています。 ご都合のよろしい方是非30日、夕方5時にみなとみらい小ホールにお出掛けくださ い。 (2003.11.29) <45> 山からの紅葉の便りから、今や公園の銀杏までも黄金色に染まっています。日一日と 季節が進みます。 先日ハローウィンが済んだと思ったら、街のイルミネーションは早やクリスマスバー ジョンです。 日本シリーズはダイエーが勝ち、私は野球ファンでもないのに近所のスーパー・ダイ エーにて恩恵を被りました。 前回のこのコーナーでお金がない!と言いながらも・・・、しめしめ、ウキウキと! 気が付けばカレンダーもあと一枚半。朝夕はめっきり冷えてきてそろそろ厚着やセー ターの季節です。けれど、電車やビルの中は暖房で汗をかくほどで、体温調節が大変 です。文明とは時には生物である人間の体に無理を強いるものです。ここらでちょっ と私達は生物として立ち止まって考えても良いんじゃないか・・・と思います。もの を考え心ある唯一の動物として。自分を大切に、人に優しく。自分に強くない人は人 に優しくないような気がします。ここのところのニュースで知る、イラクのテロや日 本の殺人事件に何か心の弱さを感じます。 四季のある日本に生まれて嬉しく思う今日この頃。美味しいリンゴや柿。銀杏(い ちょう)の下で銀杏(ぎんなん)を拾う人。これからどのセーターを着ようかな・・ ・、どのオーバーを着ようかな・・・。季節を愉しむ私です。 (2003.11.23) <44> 自分の誕生日になにかご褒美を・・・と思って街を歩いていたら見つけました!琥珀 のイヤリング。ポーランドに行ったときネックレスやペンダントヘッドは買ったのだ けど、向こうはピアスの国。イヤリングに気に入ったものがなく仕方なく買わずに 帰ってきたのでした。珍しく気に入ったデザインのイヤリングがあったので「アッ !」と思ったのですが「た、高い」セール中にもかかわらず高い(私にとっては) ハァ〜・・・。以来ずっとウインドウに張り付いて覗いていたらセールが終わってし まい、も、もっと高くなった。何で買えないかというと、学費にかかっているので す。ここのところ元気な私は勉強に投資をしていて金欠になってしまいました。姪や 母が「お洋服買っちゃった」何て言っているのを横目に、「イエデン・ドゥバ・チィ ・チテリィ・・・。」なんて復習しているわけ。これ、ポーランド語の1,2,3, 4・・ですぅ。勉強投資の一部です。 仕事で国内線に搭乗した。その飛行機を見て「何でこれは外国行かないのさ〜!」と 訳のわかんないこと言っている私は、禁断症状です。誰かぁ、私をヨーロッパに連れ てって〜!と叫ぶ今日この頃。 (2003.10.26) <43> ホームページを作って下さる管理人さんから唐突に「一番好きな歌は何ですか?」 と、おたずねを受けた。以前にも他の方からそう言う質問を受けたことがある。 「う〜ん・・・。」といつも考える。その時の自分の心境で好きな作品が違う。敢え て言うならば、『恋をしているように歌える曲かなぁ』とお答えする。或いは自分の 体験と繋がる思い出深い曲。どんなと言われても色々な・・・、例えば好きな人と重 ねてみたり、遙かな別れを体験したり・・・。 別宮さんの“さくら横ちょう”、ドボルザークの“ルサルカ”などはその中でもい つも好き。11/30に今年もまた日本歌曲のコンサートをする。小さな初恋のよう な歌や、大人の女の歌、と自分の心にある全てに共鳴し魅了される。だから多くの曲 を何遍も練習が出来、歌ってみたいと思うのだろう。 ・・・その“ルサルカ”を桜丘高校の吹奏楽部と演奏することになった。保土ヶ谷区 主催なので、そのお知らせが回覧板で区内中を回っているらしい・・・。チラシのよ うで、・・・そうではない。だって下に印鑑押す升目が有るんです!区内に住んで居 る友達は笑って見ているでしょう。どんなか、って?11/30のコンサートのチラ シと共にトップページでご覧下さい。 (2003.10.19) <42> 冴え冴えとした輝きを放つ月に、息をのんだ。今年の中秋の月は‘名月’の名に相 応しいと勝手に納得していつまでも空を仰いでいた。日に日に晩秋の色濃く爽やかな 気候となってきた。 ついに!衣替えをしたぞ〜(大袈裟?)やっと秋の装いで街を歩ける。高校生なん か、まだ暑さを引きずっていた、 10/1から冬服着用で気の毒なようだった。それだけ温暖化が進んだのかな?そん な話を生徒としていた。 日に日に元気になる私はスケジュールめいっぱいこなしてきたが、自身のキャパの 限界を感じ煮詰まってしまったある日、友人が「『北京バイオリン』見に行って来た の」 と、のたもうた。「何、なに?」「中国の映画よ、良かったわよ〜」悶々、 悶々。(忙しいんだよな〜、今。時間無いんだよな・・・。)再び、悶々。よ〜し! その日、歌の生徒さん二人教えた後、16曲を一気にさらい、脱兎の如く飛び出し た。たった2時間が違う物のように思うほど優しさに溢れた心に沁みる時間だった。 帰宅しても心がいつまでも温かく、翌日からの元気が再び湧いてきた。 元気な私は懸案だった‘自転車こぎトレーニング’を学校のトレーニングルームで 開始した。使い方を教えていただくために体育科の先生に始めだけお付き合い願った ら、もう一人の先生が見えて「ボクが筋トレのメニュー作りましょうか?」と言って 下さり、次回から筋トレが始まる・・・らしい。放課後は時間がないので、授業前に やっている。一汗かいてからの授業はハイテンション、気の毒なのはそれに付き合う 生徒達。元気でゴメンm(_ _)m (2003.10.17) <41> 秋風に仄かに金木犀の薫り。住まいから階段を駆け下りると栗のいがが落ちている。 秋の夜長は心地よく書き物をしながら聴くクラシックがよく似合う。夏の間中我慢し ていた生花をそろそろ部屋に飾ろうか・・・。 今週金曜日、生徒の三遊亭亜朗さん3ヶ月出演の帝劇『レ・ミゼラブル』が残り2 日の所で、感謝パーティがあった。亜朗さんに『先生は権利がありますから』と言っ ていただいて公演終了後、参加させていただいた。広い会場には食べきれない御食事 (もの凄く美味しい!ビックリ!)、キャストの方々その他の皆さん。夢のように楽 しい2時間だった。我憧れの俳優さんも現れ、亜朗さんに呆れられながら!ドキド キ。乙女のよう。(笑) この会場に入るとき、もの凄い報道陣。テレビ局から、カメラマンから・・・。 『レ・ミゼラブル』ってこんなに話題なの?と思いきや、パーティ会場の隣の部屋の プレートには『巨人軍記者会見会場』 その時は「ふ〜ん」てな具合。 亜朗さんと「原監督の進退かなあ?」とか「新旧監督が揃うの?ひど〜い」などと 言って話題にしていた。帰宅してテレビをつけたらそのニュースで持ちきりでビック リ。しかもあの緊迫した深刻な会見とは思いも寄らなかった。監督が言いたいことも 言わず目に哀しみを湛えたままの会見をしている間、私は隣の部屋で美形の俳優さん の間を縫ってトキメいていたギャップが驚きだった。 土曜日は地方に仕事。日曜日は学校へ。文化祭。私が授業している3年生のクラスが 参加。知らぬ間にそのコンサート名は『セオラー』・・・?去年は『セオリー』 オ イオイ。最後に打ち合わせもせずに「瀬尾先生〜、ご講評を」と振られて「エ〜。」 お客様は「それでセオラーねぇ!」納得している。 10/3日に関内ホールでのコンサートにでる。女声三声のアンサンブルだ。今日は その練習。 良い季節良かったら皆さんお運び下さい。お問い合わせはオフィス TAK (04 4−933ー9391)まで。 さて今宵は何して過ごそうかな・・・。 (2003.9.30) <40> 先週までタンクトップの似合うお天気だったのに、この台風の後急に気温が下がり、 すっかり秋の気配となりました。慌てて長袖を引っぱり出しました。・・・でも、本 来の季節はこちらです。西日が長くなり見かけるコスモスが似合います。長袖のブラ ウスで出掛けるのが大好きなので、なんて嬉しいことでしょう!秋は私のお気に入 り。 早いのものでもう9月も下旬。上旬に本番が重なり準備などでアッという間に日が 経ってしまいました。そんな中、友人、知人から誕生日のお祝いカードやメールが届 きました。私如きの誕生日を覚えていて下さって、どうもありがとうございます。 先日、出会いから30年近くになる友人が誕生祝いの食事に誘ってくれました。何 処か子供っぽいままの私をそのままに受け入れてくれ、活力を与えてくれる『心のスポンサー』。感謝し てます。久しぶりの再会をもの凄く楽しみにしていたのに、「あんまり久しぶりな気 がしないな〜!そんなに久しぶりぃ?」ガ、ガックリ!この温度差は何だ? そうか !ホームページなんですよ。私のホームページを見て下さってるので、近況はよくよ くご存知。私の方は近況を知るすべもなく・・・。たまには近況知らせてよねっ!と 心の中で大抗議。 食事はギリシャ料理。みんなに驚かれるのですが、私はお酒が飲めません。アルコー ル分解酵素が無いのです。味は好きなのですがアルコールが体に入るともう大変。け ど、ギリシャビールに好奇心。アルコール5%の軽い物。クィと飲みました。ギリ シャワインも出てきました。これも好奇心でクィっと。 次のは何だっけ?40%のお酒。「大丈夫?」と聞かれつつもチビッと。楽しいので 具合も悪くなかったのですが、 帰る時分になっていきなり手足が冷たくなってきました。頭の中もフ〜ラフラ。タクシーに揺られてしまったら、体中が冷たくなり部屋 に入った途端、畳の上で数時間意識不明。あ〜、人生の未体験ゾーン突入。 (2003.9.24) 暑いんだか、涼しいんだかわからない今年の夏。もう沢山!と言うほどの雨も降りました。季節がゴチャゴチャです。皆さんは体調いかがですか? 私の周りの人には今になって風邪をひいている人が多いようです。 ・・・その中で生き物は知っている。激しい風雨が止み始めると何処からともなく、 ジジジジジ〜と鳴き始め、天気の回復を知らせる蝉。いつの間にかその声に重ねて鳴 き出した虫。自然の営みは知らず知らずの内に秋へ移行する。日中の夏の暑さと夕べ の涼しさ。物言わず雄弁に語る自然。あと数日でもう9月。私の大好きな秋にまた、 会える。心躍るこの時、過ごしやすくなった涼しい夜に部屋でゴソゴソ動いている私 です。おまけに時差の都合で深夜、テレビで世界陸上を観ると私の生活時間もずれて しまう今日この頃・・・。 (2003.8.30) <38> 休暇を終えて、いきなり社会復帰。始めは休暇のおかげで溢れんばかりのエネルギーで動き回り、勝手に「私って凄いじゃ〜ん!」と 思っていたら復帰5日目頃から上半身と下半身が繋らなくなりヨロヨロしてきた。バテたらしい…。まったく、我ながら呆れた。 考えると休暇のほうが規則正しい暮らしをしていた。いきなりの反省。仕事場に出かけると「先生、日に焼けました?」家の生徒さんにも 「先生、休暇先変わりました?ハワイ?」なんて言われてる。…そうなんですよ。大人になってから初めてこんなにしっかり焼いちゃって…。 失敗だったのです!たった1日の出来事、たった一度の失敗!7/19 それは抜けるような青空、卒業生と待ち合わせをしてザルツ・カンマーグートへ! いくつもの湖のある中、ザンクトウ゛ォルフガング湖に船で行き、『サウンド・オブ・ミュージック』の「ドレミの歌」のシーンに出てくる登山電車に 乗り1783mのシャッフベルク山頂へ。頂上からは遠くアルプスの峰を臨み、下方にはいくつもの湖が360度のパノラマとして映る。暑さ中にも山の爽やかな 風が心地良く…。感動に我を忘れて、ハッと気付いた。は、半袖!袖をめくるとすでに遅し。 私の腕にはクッキリ半袖の線が!ノースリーブにすればよかった。と、言ったってもう遅い! 山から帰って人に「日焼け止め塗らなかったの?」とか「ジャケット持って行かなかったの?」とか言われたって今さら…だ。 頭の中まで休暇になってた私が悪い。秋からのコンサートのドレス姿どうしよう…なんて考えても、ね。以来会う人には前もって 言うんだけれど実際見て絶句する。何とか馴染ませようと今はノースリーブをガンバッてみたところで日焼けがグラデーションしただけサ! (2003.8.8) <37> 皆さん!暑中お見舞い申し上げます。 観測史上二番目に遅い梅雨明けに遅れを取り戻すかのように連日猛暑です。 皆さんくれぐれもお体お大事に。 さて、私は一足早く夏休みを取り(例のマイレージで)、【旅】のコーナーで御紹介したザルツブルクに滞在。 近くの山や湖を散策したり音楽祭に行ったり…とゆっくり豊かな時間を過ごしまた。 お話したいことが、たくさんたくさんありますが少しずついろんなコーナーでお話していきますね! 今日はひとつだけ。ザルツブルク音楽祭は国際的な音楽祭。みなさん正装。 もちろん私も。初日はウィーンフィルでベルリオーズの「大ミサ曲」フッと後ろを振り返ると ボックスシートにプライベートで英国皇太子チャールズが噂の カミラと楽し気に。ルクセンブルグの皇太子も。そんな音楽祭なんです! (2003.8.5) <36> ちょっとご無沙汰しました〜!早いもので7月も半ばになったが、まだ梅雨は明けな い。朝夕は涼しいが日中立ちのぼる湿気には、節電を心がけている私でもつい冷房や ドライをかけてしまう程だ。夏になったらどうするのだろう・・・?と真剣に心配な 電力です。 大風邪をひいた後、少し充電しようと自分のために時間を作るように心がけ、映画の サービスデイを利用し何本かの映画を観たり、ブロードウェイのミュージカルを観に 出掛けたりした。自分に豊かさが広がってゆくのが感じられた。映画と舞台で『シカ ゴ』を見比べる。ブロードウェイの役者達の見事さには圧倒された。役者が有名か無 名かなど日本人の私には分かるべくもないがどの人も素晴らしい。 私の生徒さんの帝劇の『レ・ミゼラブル』も幕が開いた。健闘している。同じ舞台で マリウス役の役者さんの綺麗だったこと!歌が上手いか?芝居がいいか?なんか問題 ではない。ただのミーハーな私は一人で盛り上がっている。「今度逢わせて〜!」と 生徒さんに言っては呆れられている。(笑) 今年は人並みの季節に夏休みを取ることにしました。様々な条件が揃ったのでした。 今通って下さっている声楽の生徒さんと高校で教えた音大生が同じ時期、その街にい ると言う。じゃあ、行って一緒にご飯でも食べてコンサートに行こうと言うことに なった。久しぶりの休暇を愉しみたいと思っている。その為に今週は分刻みの忙しさ だった。全てのスケジュールを終えた。明日は機上の人だ。皆さんも良い夏休みを。 また8月に。 Viel Spass! (2003.7.15) <35> 気象庁が「梅雨入り」を宣言した途端、まさに「梅雨!」と言う空模様になりまし た。先週までは紫陽花が綺麗などと余裕のあること言っていたのですが、この湿気に は参ります。 先週辺りから「蚊」がやって来て私の安らかな睡眠を脅かし、ついでに血まで吸わ れて痒いのなんの。電気蚊取りをもう今からつけました。 この数日、決まった時間、そう必ず零時を過ぎた頃時刻を知っているかのようにゴ ソゴソ現れるヤツ。音の方を見上げれば、な、なんと4センチはありそうな色艶も美 しい(?)ゴキブリが!!ウッギャーとは心の中。ど、どこから来たのよぉ〜・・ ・。足取りも力強く壁を徘徊する。やっぱり慌ててゴキブリホイホイを至る所におき スタンバイ!・・・一度入ったのに力ずくで出てきた。何と強いヤツ。私の方が心で 負けている。その日以来見かけないが、挨拶もないからまだ我が家に潜伏していると 思われる。早く出てってくれ〜! (2003.6.21) <34> まだ5月だというのに台風が来た。気象予報士が“季節が早まっている”と言ってい た。(そ、そうなんだ〜!) 水不足の四国は良かったな〜と思いつつ、窓打つ激しい雨を眺めた。 明日から6月!歳月は本当に早く過ぎゆく。 このところ日が長くなり、仕事が終わって帰るときも、夕方仕事に出掛けるときも軽 やかに足が前に出る。6時過ぎまで明るいともう一つぐらい何か出来そうで、ワクワ クしちゃう!・・と同時に、気温が上がりシャワーにお世話になること頻繁である。 賃貸である私の部屋のお風呂はユニットバス。どうやったらバブル風呂になるんだろ う?と素朴な疑問から始まり、私のせま〜いバスルームにはあちこちで捜した入浴剤 がひしめいている。毎回どれを使おうかな〜と楽しみだ。仕事で外にいる時間が多 く、入浴タイムが何より楽しみなのを知った友人や生徒さんから様々なバスグッズの プレゼントを戴いた。 今、身体を洗うのはギリシャのオリーブ石鹸、洗顔はココナッツミルクの石鹸、洗髪 はイギリス製の専用石鹸。洗髪用は始めはビックリしたが洗った後、髪がキュッ キュッと言うくらい!先日も友人からアメリカ製のストロベリーのクリーム石鹸を戴 いた。10ドルを超える高級品。使うのを楽しみにしている。えっ?表面積が広いか らすぐに無くなるでしょう?って、ンまぁ、失礼な!(笑) もうひとつ集まる物は“お塩”。日本の粗塩しか知らなかった私はザルツブルグに 行ってから(【ひとり旅】のコーナーをご覧下さい)大して料理好きでもないのに目 覚めた。 ザルツブルグのハーブ入りの塩(これはまだ日本に入っていないのです)ゲランド (フランス)の海塩、シチリアの海塩・岩塩、アンデスのピンクの塩・・・等。それ ぞれ味が違います。 「集める」は違うのですが結果は自然に集まるようになってしまいます。魔女(【歌 物語】をご覧下さい。)そしてパジャマ。石鹸の理由と同じでしょうか? 可愛かったり、着心地が良さそうだったりするとつい買っていたり、家族からの誕生 日プレゼントで頂戴したり・・・。 素材、色、柄色々。でも、死ぬまで有りそう・・・!(^_^;) (2003.6.7) <33> 今日は仙台を中心に大きな地震があった。人間はうっかり忘れていると自然は教えて くれる。大きな被害がないことを心から願う。・・私はその時、外から家に入ると き。震度3位あったようだが、気付かなかった。建物が丈夫だったのか、私が鈍感 だったのか・・・。 子供の時からかかりつけの(・・・と、言うことなのでン十年のお付き合いです)耳 鼻咽喉科の先生の所に、例の風邪で何年ぶりに伺った。「ご無沙汰だったわねぇ、病 気かしらと心配したわよ!」・・・・。「そうよね。病気だったら来るわよね?」・ ・・やっと、「ハイ!」と言えた。強力なお薬を戴いてようやく元の人間に戻ったよ うです。ヤレヤレ。 色々考えて少し自分に時間をプレゼントすることにした。そんなある日、パジャマで ボーっとしていたら、いきなり母が来た。「さぁ〜、やるわよ!」・・・・。お陰で 洋服の入れ替えが出来、散らかっていた部屋の大掃除が始まりました。忙しさにかま けて山積みとなった諸々の片づけ先の多いこと!黙々と今週は片づけているのです。 先週、友人のお誘いで佃に出掛けました。ほんの小さな路地に“江戸”の名残が溢れ ていて心が躍りました。生まれて初めて『もんじゃ』を食べました。お店によって味 は色々だそうですが、地元の方に教えていただいたので、本当に美味しかった!で す。最初が肝心。また食べたい!・・・それにしても、人間いつまで経っても、『初 めて』という物があるのですね!? (2003.5.31) <32> ひんやりして雨の日が続く。いよいよ梅雨の季節が始まるのか・・・?などと思って いたら、大変!SARSが上陸! 今まで日本には入ってこなかったのが不思議だったが、まさかこんな形で入るとは・ ・と衝撃と緊張です。 一人の人間から2500人以上にまで影響がある、損害が1億円以上・・・。アッと いう間の出来事に恐ろしさを感じる。無事であることを祈りたい。 熱を出して2週間経ち、やっと地に着いた感じになってきた。まだ、見事な鼻声と、 そして左耳が聞こえにくく聴力が下がっているのを感じる。年長の生徒さんが「大人 になってからの高熱は後、体力消耗して回復が遅れるんですよね!」との御言葉! 「へっ?大人?あぁ、私も大人ですか?」「そ〜ですよぉ」・・・そ、そうかぁ。 『大人』なんて言葉を使って下さったが『歳!』ってことかぁ。自覚が足りなかった なぁ。 仕事を体力と相談してやってゆこうと思うのです。知恵を使ってね。 父が「おまえは中小企業のようなものだから、頑張ってくれよ」と言ったがすかさず 私「中小どころか、小小企業です〜。」(笑) (2003.5.20) <31> 爽やかな5月の晴天の中、奄美大島はもう『梅雨入り』したそうだ。その言葉を聞い ただけであの鬱陶しい空を思い出してしまいながら、今の爽やかさを存分に味わいた いと思うこの頃です。 『ウー、グァーン、へロ〜、フ〜、』はこの一週間の形容詞! 母の里にお墓参りに行き、すでにその時風邪気味だったのですが、部屋に戻って一息 ついた途端、「ウー」とばかり我慢していた身体はゴロンと横になったきり動けなく なりました。漸く床に就いたかと思いきや「グァーン」と頭痛と身体の痛み!これは !と体温計を取りだして測ってみれば、な、なんと39度の熱。何年ぶりでしょうか ?・・・何て文学的に浸っている暇はなくその日以来「グァーン」は続き身体は「へ ロ〜」。食事の支度もままならず、薬だって常備薬しかなくお手上げ。フ〜ラフ〜 ラ。39度は翌日も続き、学校も、歌のレッスンもお休みを戴く羽目になりました。 ようやく熱が下がっても、高熱の疲れで身体は痛いわ、咳は苦しいわで一週間まるま る「病の身」となりました。一昨日から「フ〜、フ〜」言いながら仕事に戻りました が今だ完治していません。身体が動くようになると仕事が待っていて、それはとても 有り難いことではありますが、医者にかかれず、ようやく明日時間を見つけて行かれ ることになりました。ヤレヤレ!です。・・・が、先月も咳の出る風邪をひきまし た。ちょっと反省しています。 友人曰く「そろそろ、ヨーロッパ行く時期なのに行かれないから、ストレスで熱出て るんじゃないのぉ?」 た、たしかに!イラク戦争やSARSの所為でヨーロッパ休 暇を断念しているからかも!ウソのような本当かも知れない訳? (2003.5.14) <30> ニュースでは、今青森が桜満開と報じていた。私達は初夏だ、新緑だ、と騒いでいるが、 あぁ、そうか!とこんな時日本が長い国なんだと再認識しますよね! 自転車盗まれてから目につく自転車みんなチェックしている私の目付きのほうが怪しいかもしれない・・? やっと演奏が一段落、ホッとしました。たまった家事を真剣(これが大事!)に片付けようて思っています。頑張るぞぉ〜!また結果報告しますね。 (2003.4.29) <29> 暑かったり寒かったりと体温の調節が大変です。 花水木が咲き始めました。目の覚めるような白の清々さが好きです。・・・が、ご存 知でしたか?あの白や赤の部分は実は萼(がく)だそうです。あの真ん中に小さな花 が集まっているのです。 そんな中、他にも育ってしまったものがありました!何か?と言うと私です。23日 にモーツァルトのミサ曲のソロを歌いました。その時、ヨーロッパで買ってきたドレ スを着る予定でした。予定でした・・・と言うことは着られなかったのです。『ビー ズの付いた黒のレースで裏地が赤』というゴージャスなものでした。日本に持ち帰り サイズ直しをしたのにもかかわらず、本番当日試着したら・・・! 無理矢理着ると息が入りにくい、若しくはファスナーが裂ける!(ウー、どうしよ う)慌てて別のドレスを出しました。試着して良かったです〜!セーフ! その前日、リハーサルを終え食事をして早く寝ようと思って夜10時頃帰宅。・・・ ?な、無い!自転車がない。マンションの敷地内に置いておいた買って一年も経って いないマイ・自転車が、無い。一度部屋に入ったのだがどうしてもスッキリせず、食 事もせずに近くの交番に出掛けた。若いお巡りさんに「自転車盗まれました」という と事情徴収して下さり、「現場検証しますから、これから伺います」だそうで自宅に 戻り説明をして「ハイ結構ですよ」時計を見ると 11時半。それから食事を作り、食べて休んだのは1時。イヤな気分でした。 お巡りさんは大変親切でした。うちの前の道路は静かでのどかです。でも最近それを 逆手にとって、空き巣、真昼間お年寄りが窃盗傷害にあわれたそうです。その所為も あってお巡りさんは丁寧に扱ったかも知れません。何という世の中になったものかと 哀しい気持ちです。 (2003.4.26) <28> 我が家から見える里山の景色が日に日に変わってゆく。先週は桜のマーブル、そして 白い花がそれに混じり、ついには新芽の淡い緑に覆われ山がひとまわりも盛り上がっ た。新緑には濃淡さまざまあることに気が付いたのは大学時代。子供の頃には気付か ないものだ。葉っぱはいつもおんなじ緑!と思い込んでいる。大学生になってまるで 初めて観たような感覚で、木々の数え切れない緑色に感動した。この感動は今だに続 く。桜の季節ももちろん美しいがそれが終わった緑の季節も美しい。 私はタラの芽の天ぷらが好き。家の近くに母と摘みに行きました。タラの木は鋭い棘 があり、それに刺されながら摘んだ芽を今日母が天ぷらにしてくれました。春の味で す。 そんな心躍る季節なのに気分が重い。・・・理由は判っている。あまりに理不尽なイ ラクへのアメリカの攻撃だ。もう終わりだと言うことだが、分からない。最も大きな 衝撃はメソポタミア文明の遺産を国民が略奪してしまった事。7000年の文化遺産 はもはやイラク国民だけのものではない。世界の宝です。もちろん人の命も世界の宝 です。だれの命も尊いのです。 (2003.4.17) <27> 三階にある拙宅のちいさなレッスン室からそれほど高くない里山が見える。去年まで 向ヶ丘遊園地があった所。 先週始め、山はまだ黒々していたけれど眺めているうちに、日に日に稜線がぼやけ山 が盛り上がり、だんだん淡い色になってきた・・・と思う間もなく桜の花が咲いた。 山はあちこちがマーブルに桜色。桜花咲く季節はまだ暖かくはないのだが、春が来た !とばかり心躍る。窓越しにも感じる。 そんなステキな時期、私は何年振りかの大風邪をひいた。一日二日で治るや!と思っ ていたのだが日に日に具合が悪くなり、インフルエンザでもない普通の風邪のはずな のに、声は出ない、頭痛はする、咳は出る、微熱はする、体中痛い・・・と。生徒さ んにレッスンのお休みを戴いた。それで治ると思いきや、全くダメ。電話の音も頭痛 にひびく。そんな時に限って電話の数が多い気がする。結局、7日間床に就きまし た。生徒さんや仕事先にはホントにご迷惑をかけました。皆様すみませんでした。よ うやく体を起こして散歩に出ました。 拙宅は多摩川の近くです。その支流の二ヵ領用水の両岸は桜並木。見事に咲いていま した。 やっと元気になりました。6日のコンサートに間に合って良かった。今日、オーケス トラ合わせでメゾの方に「瀬尾さんって、いっつもお元気ですよね!」とはっきり 言っていただいた。・・・。元気に見えるのは良いことですね!? (2003.4.5) |